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佐賀県柔道協会会長挨拶

 この度、佐賀県柔道協会会長にご推挙賜り、選出される運びとなりました。前会長である、中島祥雄先生がご逝去され、その遺志を受け継ぎ、佐賀県柔道界の発展の為、全力で取り組んで参る所存ですので、何卒、宜しくお願い申し上げます。
 一昨年、昨年と新型コロナウイルス感染症が世界各地で拡大し、世界中の人々に重大な被害をもたらしました。私たちの生活は一変し、経済、社会への影響は勿論のこと、教育界、スポーツ界、柔道界でも今までに経験したことのない大変な事態となりました。またロシアによるウクライナ侵攻など、社会不安が続いております。こういう時代だからこそ柔道普及をとおして、嘉納師範が説かれている「人間形成の道」すなわち、「精力善用」の精神と、「自他共栄」の精神で、社会貢献していかなければいけないと思います。
 今年は明治15年に嘉納師範が講道館柔道を創始されて140周年という節目の年となります。長い歴史と伝統を持ち、日本を代表するスポーツである柔道は、今や、世界中の200を超える国や地域において行われています。そして、世界各地で国際大会が開催され、昨年は日本で二度目のオリンピックが開催されました。柔道選手の活躍は目覚ましく、オリンピック史上最高の成績を収めてくれました。また試合後のインタビューに感動したとの声が各方面から聞こえてきました。これは柔道が目指す人づくり・人間教育の一端を選手たちが体現してくれたと思っております。本当に感動し頼もしい限りです。
 佐賀県においては、全国中学校柔道大会で芦刈中の古賀学君が準優勝、全国高等学校柔道大会で佐賀商業の近藤選手が優勝、森選手が準優勝、女子団体で佐賀商業が準優勝、全日本ジュニアで佐賀商業の橋口選手が準優勝、全国高等学校柔道選手権大会で佐賀商業の田中君が優勝、極めつけは団体で佐賀商業高校女子が公立校で初、佐賀県で初の優勝を勝ち取ってくれました。
 その他、佐賀出身の大学生である筑波大の田中選手、国士舘大の近藤選手がグランドスラム国際大会で優勝、入賞してくれていることは、2年後の2024佐賀国スポに向けて希望を抱かせる成果ではなかったかと思っています。
 強化において、良い成績を収めたことは、小、中、高の熱い指導者、関係者の皆様のご尽力によるものであり、心より感謝申し上げます。
 最後になりますが、佐賀県柔道が更なる成長を見せられるように関係各位に一層のご協力をお願いし、就任にあたっての挨拶とさせていただきます。

会長 小形 健二


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